全方位外交〜バイセクシャルな大人のリアル

表の顔タカシ、自分の将来像を投影したカズマ、10歳から使う偽名のトシカズ、性欲重視の裏顔コースケ、夜の蝶に憧れて性差を超えたカオリ。おそらく全ての欲求が強すぎるのであろう、それらを満たす為に複数の人格を使い分けるように生きてきた私は、全人格の感覚値で好奇心を抱く人に会ってしまった。

池の端くん

「体育会出身ゴリマッチョの巨根」というウリセン の売り文句。デカマラしか興味なくなってた俺は、ウリセンにデカマラ新人が入ると更新されるブログを定期的に見たり、ウリセン批評掲示板をみるのが習慣になっていた。なんだかコースケとして人間関係築くのが怖くなって、性欲はお金で解決しようと割り切っていた。そしてだいたい会ってみるとタイプでなく、部屋に入れて10分話して帰ってもらうことが続いた。もちろんお金は払ったけど、これまで経験してきたケツが疼くような男には出会えないと諦めていた。そんな頃に久々のヒットでやったのが池の端くん。体育会出身のラガーマンで190cmのガチムチ、確かにいい巨根してた。

全く無口で、不器用なところも好きだった。実は一流外資系企業に勤めてて、収入多いのに借金あってバイトしているらしい。二回目からはヤミケンになったけど、3回に1回くらいはお店を通して怪しまれないようにした。

でもなんだろう、エロさというか卑しさが無い。お前をいぢめてやろうとか。加えてこっちが追いかけたくなるスター性も無い。なんだろう、見た目や条件だけでは、発情しなくなってしまった。

なんとなく、年齢と心の成熟も感じて、寂しくなった。